Web技術に詳しくない方にphpをどう説明するか
最近、Webページリニューアルのお仕事を依頼されました。(ありがとうございます)
今、クライアントのニーズの把握をお聞きしながら、どのような手法を採用していくかの提案を検討しているのですが
ご担当の方は、Webシステムには詳しくないため、あまり専門的な言葉を利用しないようにしつつ、分かりやすい解説を加えてご理解いただこうとしています。
その過程で、phpを分かりやすく説明して下さいとの要請がありましたので、このブログ上で下書きさせていただきます。
■ phpとは、
phpは、HTMLに埋込むタイプのスクリプト言語です。JavaScriptもHTMLに埋込まれるスクリプト言語なのですが、クライアントPC上で実行されます。しかし、phpの場合はサーバー側で実行されます。(このような言語をサーバーサイドスクリプト言語といいます。)
ご利用のブラウザから「ソースを表示」させるとその違いが分かります。JavaScriptでは、HTMLの表現の中にJavaScriptのプログラム記述表現が含まれていますが、phpはすべてサーバー側でプログラム処理されていますので、クライアントに送られてくるソースは、ホームページの閲覧者にとっては、PHPで処理されたものかどうかは分かりません。Webサーバーから送られてくるものは、HTMLで記述されたWebページの表現そのものだからです。
phpと同じような役割を果たす言語として、古くから、Perl / CGI というものがあります。以前は、この言語でWebアプリケーションを記述されていたものがほとんどです。今でも沢山利用されています。
CGI(Common Gateway Inteface)とは、プログラムがWebの外部で起動しその出力結果がクライアントに送られます。クライアントに送られてくるのは、php同様にHTMLで表現されたものですが、決定的な違いは、クライアントから要求があるたびにCGIが実行されるため、サーバーへの負荷が増大し処理速度に影響します。phpは、Webアプリケーション専用に作られているため、サーバーへの負荷が少ないと言われています。
さらに、Perl / CGI は、言語的には難しく、また、プログラムソースも汚らしく(構造的に記述されず、判読し難いという意味です)なってしまう欠点があります。
私的な所見としては、一番嫌いな言語の一つが、Perl / CGI です。一番好きな言語は何かって?それは、ソースの美しさからANSI-Cですね!(C++やObjective-Cでもなく、標準的なC言語です。古いですね!)
phpのメリットと言われている事としては、次の項目があげられています。
・ HTML記述の中に直接的に埋込まれるため、プログラムが判読しやすい
・ 文法も比較的容易に習得できる
・ CGIに比べ実行速度が断然速い
・ データベースとの接続が容易である
基本的なphpの記述方法は、次の通りです。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>PHPの表現</title>
</head>
<body>
<p>今日は、<?php echo date("Y/m/d"); ?> です。</p>
</body>
</html>
※上の赤い文字の部分がphpのプログラム部分です。
標準的には、<?php …………… ?>と表現しますが、これ以外にも
<script language="PHP">...................... </script>や
<? ..... ?>や
<% ..... %>
という3つの標記方法がありますが、一般的ではありません。
ただ、他で作成されたphpのプログラムでは、このように表現されている場合も無きにしも非ずなので、こういう事もあると記憶しておきましょう。
C++のようなコンパイラ言語ほど構造的な表現ではないですが、Perl / CGI に較べれば、遥かにプログラム構造が分かりやすいとは思います。
これでも一般の方には、分かり難いですかね、やっぱり!
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